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わんにゃんの歯磨き上手にできるかな【獣医師監修】 犬猫の歯周病予防に正しい歯磨きをしよう

人の歯周病はシニアのイメージ?
でもワンちゃんは違います。

3歳以上のワンちゃんの80%以上が
歯周病にかかっている

との報告も!

歯周病にはなんでなる?

歯周病の原因はお口の中の細菌

歯周病は歯垢に含まれる細菌が、
歯肉や
そのまわりの組織などに炎症を起こす病気です。
歯の表面についた歯垢は歯石になり、
その上にまた歯垢がたまって、
歯石になっていく悪循環が生まれます。

歯垢は歯磨きで落とせますが、
歯石は歯磨きでは落とせない
厄介者です!

どうして歯周病になりやすい?

1

歯石ができやすい口内環境

人の場合

お口のpHは中性
14日~28日で歯垢から歯石に

ワンちゃんの場合

お口のpHは人に比べてアルカリ性
3~5日で歯垢から歯石に

人より歯石になるスピードが速い!

2

歯垢がたまりやすい歯の骨格

唾液には抗菌物質が含まれており、歯垢を洗い出す役割もあります。

中・大型犬の場合

中・大型犬の歯

顎に対して歯が小さい
歯と歯の間に唾液が流れやすい

小型犬の場合

小型犬の歯

顎に対して歯が大きい
歯と歯の間に唾液が流れにくい

特に

小型犬は歯と歯の間に
歯垢・歯石がたまりやすい!

歯周病はなぜ怖い?

~重症化すると歯を支える骨を溶かす~

  • 下顎の骨が溶けて折れる
  • 上顎の骨が溶けて口の細菌が鼻に入り慢性鼻炎になる
  • 炎症によって歯根の骨が溶けて目の下の皮膚に穴が開く

骨が溶けると痛みからフードを
食べられなくなったり、
性格が変わってしまうことも!

小型犬は特に注意

小型犬は中・大型犬に比べて顎に対して歯が大きいので顎の骨が折れるリスクが高いです。
歯が大きいと顎の骨に接している面積が多くなるので、その分溶ける面積が大きくなり、骨折しやすくなります。

~歯周病は臓器にも影響が~

  • 心臓、肝臓、腎臓などの炎症
  • 糖尿病の悪化

歯周病の細菌が血液に入って全身を
めぐって
臓器に障害を引き起こすと、
寿命を縮める要因に!

飼い主さんが
うちの子を歯周病から守る唯一の方法

それは歯磨き!

でもちょっと待って

まずは、うちの子のお口が歯磨きしても
問題ない状態かを
確認する必要があります。

  • 前足や口の周りが汚れている
  • ドブのような口臭がある
  • 口の周りを触られるのを嫌がる
  • 歯石で歯が見えない
  • ごはんを食べづらそうにしている
  • 歯肉から出血している

一つでも当てはまったら、
まずは動物病院で診察を受けましょう。

炎症があったり歯石がたまっている状態で
歯磨きをすると、
痛みで歯磨きが大っ嫌いになってしまう可能性があります。

デンタルケアで一番大切なのは続けること
なのに、
未来永劫お口を触らせてくれなく
なっては意味がありません。
まずは治療をして痛みをなくしてから
ケアを始めましょう!

レッツ歯磨き

一番大事なのは
「無理せず、毎日続けること」
動画を見ながらチャレンジしてみましょう!

準備編~口を触る練習~

初級編~歯磨きシートで歯磨き~

中級編~歯ブラシで歯磨き~

上級編~さらにピカピカに~

特別編~何度もチャレンジして
挫折をしてしまったら~

歯にまつわる Q&A

デンタルケア用品は
何を基準に選べばいい?

VOHCマークのあるものがよいでしょう。歯垢・歯石の蓄積を20%以上遅らせることが示されて、VOHC(米国獣医口腔衛生委員会)の承認を受けた商品です。

キシリトールは
ワンちゃんにもいい?

キシリトールには虫歯や歯周病を予防する効果があります。しかし、ワンちゃんが高濃度のキシリトールを摂取すると、低血糖や急性肝不全を起こすことが知られています。動物病院で処方されるものは濃度を調整してあるため与えても問題ありませんが、人間のデンタルケア用品やキシリトールガムなどの食べものは与えないようにしましょう。ワンちゃんはキシリトールの味を好むため、それらの盗み食いにも注意が必要です。

いつからデンタルケアを
始めたらいい?

特に小型犬は1歳未満の98%が歯周病予備軍と言われています。乳歯が生えたら歯磨き開始の時期です。このころは社会化期といって体験したことに早く慣れることができます。でも、この時期を過ぎたからと言って歯磨きができないわけではありません。歯磨きは気づいたときが開始時期です!シニアから始めるときは、まず動物病院で検診し、歯周病があれば治療してから根気強くチャレンジしていきましょう。

デンタルガムや療法食をあげていれば歯磨きはしなくていい?

歯周ポケットの歯垢は取り除けないことと、噛むときに使う歯以外への効果は薄いので、歯磨きの補助的なケアとして使うのがおすすめです。

ひづめなどの硬いものを噛むのはデンタルケアになる?

肉を噛み切るために、ワンちゃんの上下の歯はハサミのようにすれ違う構造になっています。そのため、硬すぎるものを噛むと歯が欠けたり折れたりしてしまうことがあります。ワンちゃんにあげるガムやおやつは、子供用のハサミで切れる程度の硬さ、またはしなやかに曲がる硬さのものにしましょう。

ワンちゃんの歯周病は
人にうつる?

人の歯周病菌がワンちゃんの口の中から、ワンちゃんの歯周病菌が人の口の中から検出されたという報告があります。ワンちゃんとスキンシップを取りたい気持ちはとってもよく分かりますが、口を舐めさせたり、口移しで食べものをあげるのはなるべく避けるようにしましょう。

人用のデンタルペーストを
使っても大丈夫?

人用のデンタルペーストは歯磨きのあとにうがいをすることを前提につくられているので、うがいの必要がないペット用のものを使用しましょう。ワンちゃん好みの味がついたペーストはごほうび代わりにもなります。

歯磨きは食後にした方がいい?

食後でなくても大丈夫です。飼い主さんの時間と心にゆとりがあって、ワンちゃんもリラックスしているタイミングが理想です。

監修歯科・口腔疾患
専門の獣医師

獣医師

藤田 桂一先生

フジタ動物病院院長
日本小動物歯科研究会会長
動物臨床医学研究所理事
日本大学生物資源科学部獣医学科非常勤講師

動物病院で口腔歯科の診察・
手術を行いながら獣医師向け・
看護師向けの講演・執筆に従事

フジタ動物病院
https://www.fujita-animal.com/