フクロモモンガは夜行性で、大きくて丸い目は暗闇の中でもわずかな光でものを見ることができます。照明は薄暗いものを好みます。

下の前歯は突出していて、木の皮を剥ぐのに適しています。
げっ歯類のように歯が伸び続けることはありませんが、かじれる枝を用意してあげると良いでしょう。

メスのお腹には有袋類特有の袋があり、巾着のような形をしています。

頭頂部、胸腺、肛門腺、手足の表面、口の隅、外耳の内側などにあります。
オスの頭頂部の臭腺はひし形の脱毛部でよく目立ち、1歳～1歳半くらいで見られるようになります。

木にしがみつくための鋭い爪を持っています。基本的に爪は切らなくても大丈夫ですが、明らかに伸びすぎたり、変形したりしている場合は切る必要があります。普段からチェックしておきましょう。

飛膜は前足と後ろ足の間にあります。滑空するときには四肢を伸ばして飛膜を広げ、空気の力を利用してグライダーのように飛びます。木から木へ一気に50mもの距離を飛ぶこともあります。

フクロモモンガは本来樹上生活をしているので、十分な高さや物から物に飛び移れる広さのあるものが理想です。最低でも60cm×60cm×120cmくらいのものを選びましょう。
格子状のケージは隙間の狭いものを選び、隙間が広い場合は目の細かい金網を張りましょう。

金網タイプ：種類が豊富で風通しが良く、軽いのが特徴です。食べものや排泄物でケージ周囲が汚れやすい、保湿性が悪いというデメリットがあります。
アクリルタイプ：金網タイプほど選択肢は多くありませんが、保湿性に優れており、においや鳴き声が外に漏れず、ケージ周囲も汚れにくいです。

リス用や小鳥用の木の巣箱、フリース布のポーチや寝袋などがありますが、布はかじったり引っかけたりしないように注意しましょう。
素材の異なるものをいくつか設置しておくのも良いです。

ケージの中で動き回れるように、異なるタイプの太さ・長さ・形・材質の止まり木やステージを、高さや位置を変えて取り付けましょう。

ケージ内に吊り下げるおもちゃやメッシュトンネルのほか、止まり木やハンモックもおもちゃになります。回し車は大人のフクロモモンガで直径25㎝程度、足場は一枚板のものを選びましょう。

食器はひっくり返さないように、ケージに固定できるタイプか、重みのあるものを選びましょう。お水は給水ボトルかお皿で与えます。
常に新鮮なお水が飲めるようにしておき、給水ボトルはちゃんとお水が出ているか定期的に確認しましょう。

直射日光やエアコンが直接あたる、風通しが悪い、人の出入りが多いドア付近、騒がしい場所は避けましょう。

広葉樹のウッドチップ、紙製のチップ、濡れても固まらないトイレ砂、安全なトウモロコシの穂軸、ペットシーツなどが床材に適しています。