すべての歯が一生伸び続け、主食の牧草を食べることで適度にすり減っていきます。ごはんを食べる量が減っていたり、よだれで口の周りが汚れていたりする場合は歯に問題があるかもしれません。
普段からチェックしておきましょう。
この図鑑では、小動物の特徴や習性、
うちの子がHAPPYに暮らすために
必要なことを、獣医師がお伝えします!
モルモットは怖がりですが
穏やかな性格で、動きはとても活発です。
長い時間を一緒に過ごすことで絆を深めることができ、
鳴き声や仕草でさまざまな感情を伝えてくれます。
楽しいな!
小さい声で
「プイプイ」と鳴く
こわいよ!
大きい声で
「キーキー」と鳴く、
歯をカツカツ鳴らす
放っておいて!
鼻で
飼い主さんの
手を押しのける
甘えたいよ!
飼い主さんの
手を
なめる、くっつく
なでてほしいよ!
飼い主さんに
顔などを
こすりつける
野生では捕食される立場の動物なので、
急に抱き上げたり
大きな音を出したりすると
パニックになることもあります。
触れ合うときは優しく、静かに、ゆっくりと時間をかけて
すこしずつ撫でてあげることから始めましょう。
正しい抱っこの仕方
(主にイネ科のチモシー)
一日給餌量の目安
常になくならないように補充する
成長期では、チモシーに加えてアルファルファの
乾草やペレットを与えます。
タンパク質とカルシウムを多く含むので、
大人のモルモットには与えないようにしましょう。
(牧草では足りない栄養を補給)
一日給餌量の目安
10~20g
モルモットは他の草食動物と異なり、ビタミンCを
体内で作れないため、
ビタミンCが含まれた
ペレットを与えることが重要です。
※一日給餌量はあくまで目安となります。与える際にはそれぞれのフードのパッケージに記載されている給餌量やモルモットの体格などを参考にして調整してください。
小松菜、チンゲン菜、ブロッコリー、
パプリカ、リンゴなど
複数の野菜や果物を与えるようにしましょう。
与え過ぎるとお腹が緩くなることがあるので
注意が必要です。
観葉植物や人の食べ物は中毒を起こしたり、栄養バランスが崩れたりしてしまうことがあるので、口に入らないようにしましょう。
特に注意!
ネギ類やニンニク、アボカド、チョコなど
モルモットは草食動物なので、
常に食べものを食べる必要があります。
そのため、消化管や歯などの病気が多いです。
また、ビタミンC不足による栄養性疾患が
他の動物より
発生しやすいです。
概要
ストレスや歯の異常による食欲の低下、不適切な食餌などが原因で、消化管の動きが悪くなる病気です。さらに食欲がなくなったり、うんちが小さくなったり、飲み込んだ毛が排出されなくなって毛球症を起こしてしまうこともあります。
予防法
概要
ヒゼンダニと呼ばれるダニの仲間が皮膚に寄生することで、フケや激しい痒みを引き起こす寄生虫感染症です。
予防法
概要
足の裏に負荷がかかって床ずれやタコのようになったり、炎症を起こしたりしてしまう病気です。
予防法
概要
ビタミンCの足りない食餌を取り続けることが原因で、放置すると亡くなることもある病気です。食欲不振や下痢、足を引きずる、皮下出血を起こすなどの症状が見られることがあります。
予防法
概要
歯の咬み合わせがずれてしまい、ごはんを食べるときにすり減っていくはずの歯がどんどん伸びてしまう病気です。ごはんがうまく食べれなくなったり、伸びた歯が頬や舌を刺激して炎症を引き起こしたりします。
予防法
※モルモットは症状が出ていても分かりづらいことが多いので、少しでも異変を感じたら動物病院へ相談しましょう。
三輪 恭嗣先生
日本エキゾチック動物医療センター院長
東大附属動物医療センター エキゾチック動物診療責任者
日本獣医エキゾチック動物学会会長
宮崎大学農学部獣医臨床教授
大学で教鞭をとりつつ、エキゾチック診療に従事。
日本エキゾチック動物医療センター
みわエキゾチック動物病院