一般的なヤモリ類には開閉できるまぶたがありませんが、ヒョウモントカゲモドキには上下にまぶたがあり、動かすことができます。眠ったり休んだりしているときはまぶたを閉じますが、ずっと閉じているときは目に痛みがある可能性もあるので、注意しましょう。
この図鑑では、小動物の特徴や習性、
うちの子がHAPPYに暮らすために
必要なことを、獣医師がお伝えします!
英語名の「レオパードゲッコー」から、
「レオパ」の愛称で
親しまれています。
さまざまな色と模様があり、穏やかな性格で丈夫、
適度な大きさでお世話がしやすいなど、
たくさんの魅力があります。
ヒョウモントカゲモドキの気持ち
ごはんがほしいよ!
飼い主を見て
シェルターから出てくる
怖いよ!
口を大きくあけてしっぽを上げ
「ギャッ」と鳴く/むやみに触ると
しっぽを切ってしまうことも
不安だよ!具合が悪いよ!
シェルターから
出てこない
ヒョウモントカゲモドキとの触れ合い方
ヒョウモントカゲモドキは爬虫類の中でも触れられることに
抵抗が少ないと言われていますが、
基本的に触られて喜ぶことは
ないので、
適度なスキンシップを心がけましょう。
また、頭の上に手をかざしたり
上から掴んだりするのはやめましょう。
正しい抱っこの仕方
主食
(コオロギやミールワーム)
(カルシウムやビタミン)
昆虫にカルシウム剤やビタミン剤の
パウダーをまぶす(ダスティング)
昆虫にあらかじめカルシウムや
ビタミンを含む餌を与えておく
(ガットローディング)
一日給餌量の目安
成長期には十分な給餌量が必要ですが、
成体は肥満になりやすいので、
体重や尾の太さを見て、
状態にあわせて給餌量や給餌回数を決定しましょう。
※幼体は生餌の方が反応は良いですが、慣れると冷凍したコオロギなども食べるようになります。
※近年ではトカゲ・ヤモリ用のペレットなども販売されています。
ヒョウモントカゲモドキで多いのは床材の誤飲ですが、人の食べ物は中毒を起こしたり、栄養バランスが崩れたりしてしまうことがあるので、口に入らないようにしましょう。
特に注意!
外で捕まえてきた虫には、殺虫剤が付着していたり寄生虫がいたりするリスクがあるので、極力与えないようにしましょう。
ヒョウモントカゲモドキは、
与えるごはんやケージ内の環境が適切でないと、
からだに不調をきたしたり、ケガをしたりすることがあります。
概要
古い皮膚が正常に剥がれない状態です。湿度不足や、脱皮時の引っ掛かりとなる木やシェルターがないことが主な原因となります。ヒョウモントカゲモドキでは目の周りの皮膚が残り、その刺激によって結膜炎や角膜炎が起こることもあります。
予防法
概要
慢性的なカルシウム不足が原因で発症します。元気や食欲がなくなる、衰弱、四肢に力が入らない、麻痺、けいれんなどの症状がみられます。
予防法
餌となる昆虫はそのまま与えるのではなく、粉末のカルシウムやビタミンをまぶすダスティングや、昆虫にあらかじめカルシウムやビタミンを含む餌を与えておくガットローディングを行い、適切な栄養管理をしましょう。
概要
ビタミンA含有量の少ないごはんを与え続けることや、長期間の食欲不振が原因になります。まぶたの浮腫や結膜炎、口内炎などがみられます。
予防法
餌となる昆虫はそのまま与えるのではなく、粉末のカルシウムやビタミンをまぶすダスティングや、昆虫にあらかじめカルシウムやビタミンを含む餌を与えておくガットローディングを行い、適切な栄養管理をしましょう。
概要
クリプトスポリジウムは「原虫」という寄生虫の一種です。感染すると元気や食欲の低下、下痢などの症状がみられ、痩せて尾が細くなることもあります。重症化すると命に関わる病気です。多頭飼育の場合は感染している子を隔離し、ごはんの使いまわしを避け、感染が広がらないようにしましょう。
予防法
クリプトスポリジウムの感染を完全に予防する方法はありませんが、排泄物の処理など飼育環境を清潔に保ち、体調の変化に気が付いたら早めに動物病院を受診しましょう。
概要
不適切な飼育環境や栄養不足などが原因で、卵の元となる卵胞が小さくならずに、腹部を圧迫してしまう病気です。メスで発生します。
予防法
※ヒョウモントカゲモドキは症状が出ていてもわかりづらいことが多いので、少しでも異変を感じたら動物病院へ相談しましょう。
三輪 恭嗣先生
日本エキゾチック動物医療センター院長
東大附属動物医療センター エキゾチック動物診療責任者
日本獣医エキゾチック動物学会会長
宮崎大学農学部獣医臨床教授
大学で教鞭をとりつつ、エキゾチック診療に従事。
日本エキゾチック動物医療センター
みわエキゾチック動物病院