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「異物誤飲」するその前にできること

異物誤飲とは「食べてはいけないもの」を食べてしまうこと
異物誤飲をすると、最悪、命にかかわることもあります

5121人の飼い主さんに聞きました

異物誤飲はこうして起きた!

異物誤飲を経験した
ワンちゃんはどのくらいいる?

異物誤飲を経験したワンちゃんはなんと72.7%、経験なしは27.3%。経験したワンちゃんのうち、1歳未満は39.1%、1歳は23.8%おり、特に0〜1歳で注意が必要です!

危険な事故なのに
こんなに経験した子が多いんです!

異物誤飲はどこで起こる?

「床」が1,492件、「テーブルや調理台の上」が812件、「ベッドやソファの上」が215件という結に。床が多いけど…床だけじゃない!

高さ1m以下のところは
特に注意が必要です!

異物誤飲してしまった
ものは何?

1位おもちゃ、2位チョコ、3位ティッシュ

身近にある、
まさか食べると思っていなかったものを
飲み込んでいます!

異物誤飲はいつ起こる?

「目を離した瞬間!」が55.7%、「ワンちゃんが一人でいたとき」が20.8%、「人が見ている目の前」が16.4%

異物誤飲の多くは飼い主さんの
目が届いていないときに
起きています。

異物誤飲は、
ワンちゃんの
「自分で食べられるものを探したい本能」
飼い主さんの
「うっかりや対策不足」が関係しています。

獣医師

もしも異物誤飲してしまったら

お薬で吐かせた場合

ワンちゃん

イタリアン・グレーハウンド 2歳

『とうもろこしの芯』を誤飲

おもちゃ代わりに与えたら誤飲し、吐かせる処置をして…

「いい匂いだし、遊ぶかな?」と軽い気持ちで与えたところ噛み砕いて食べてしまいました。
それが危険であることを知り、慌てて夜間救急へ。無事に吐き出しましたが、まさか飲み込むとは思っていませんでした。犬になにか与えるときは、事前に安全性を確認することの重要性を家族で再確認しました…。

内視鏡で取り出した場合

ワンちゃん

ミニチュア・ダックスフンド 15歳

『ペースト状おやつの袋』を誤飲

おやつを袋ごと食べられてしまい、内視鏡で取り出すことに…

手で持って食べさせていましたが、袋ごと飲み込まれてしまい、夜間救急病院を受診しました。吐かせる処置をしましたが吐き出さず、麻酔をかけて内視鏡で取り出すことになりました。
15歳でしたので誓約書にサインする時は震えました。治療費は保険を適用して半額負担でしたが約7万円ほどかかり、袋を取り出すまでには5〜6時間かかりました。飼い主の不注意で辛い思いをさせてしまい猛反省しました。

開腹手術をした場合

ワンちゃん

ミニチュア・ダックスフンドMIX 1歳未満

『マスク』を誤飲

誤飲に気づかず、時間が経過してからの開腹手術になり…

子供が置いていたマスクを誤飲したことに気付かず、食欲が減っても偏食なだけかと思っていました。元気もなくなったため病院を受診。内視鏡検査をするも胃に異常はなく、腸閉塞の可能性を指摘され手術となりました。
弱っていたため手術に耐えられるか心配でしたが、無事に終わり、腸にマスクが丸ごと詰まっていたことが判明。壊死した腸は切除されました。「もっと早く受診すれば」と後悔ばかりでしたし、まさか誤飲していて、しかもマスクを丸ごと飲み込むなんて思いもしませんでした。
1週間の入院になり、全部で16万の治療費がかかりましたが、それよりもこの子がずっと苦しかっただろうと後悔が大きかったです。今回の件と教訓に、子供にも物の管理を徹底するルールを決めました。

「誤飲したもの」「経過時間」
「その子のからだの状態」によって、
全身麻酔や手術など、
からだに大きな負担がかかる処置を行うことがあります。

獣医師

異物誤飲の対策3か条

  1. 一.口の届くところにものを置かない
  2. 二.危ないところに入れない
  3. 三.欲求を満たす工夫をする

お家の中の誤飲危険ポイントを見てみよう!

をクリックしてね

対策後のお部屋を見る

みんなの異物誤飲対策&エピソードを見る

みんなに伝えたい我が家の誤飲対策

壁のコンセントは大きなアクリル板やコンクリートパネルを立て掛けて固定し、ケーブルは壁の上部に這わせている。その周りには踏み台になるものを置かず届かないようにしている。

カバンをこじ開けるので常に届かないところにカバンを置いている。椅子からテーブルに乗って行くことが出来るので椅子を引いて登れないようにしている。

床やテーブルに物を置いておかない、鞄は必ずチャックが閉まっていることを確認する。

犬の目線を考えながら置くようにしている。

おやつはお皿に少しずつ入れて食べさせている。

ワンちゃんが食べられない物について子供たちにも言い聞かせて気を付けているが、お客さんや子供達の友達にも置く場所、食べる場所のルールを伝えることが、愛犬達の為にも必要。ワンちゃん、ネコちゃんを飼ったことがない人はなんでもあげようとするので、特に注意が必要。

キッチンには柵をして入らせない事と、宅配便なども、キッチンで開封する。

子供が細かいおもちゃを遊ぶ時は、別部屋へ移動させる。

”うちの子”はこうして誤飲した!

トイ・プードル 12歳以上

『イヤホン』を誤飲

娘がたまたま目の前でイヤホンを落としてしまい…

娘がたまたま目の前でイヤホンを落としてしまい、転がった先が犬の目の前でした。クンクンと鼻を近づけた瞬間に大きな声を出してしまい、犬も取られまいとあわてて食べてしまったようです。
治療はまずレントゲンを撮ってイヤホンが体内のどの辺にあるか確認したあと吐かせてもらいました。
誤飲してからすぐに病院に行ったので吐かせることができましたが、消化が進んでいたら手術することになっていたかもしれないということでした。

トイ・プードル 4歳

『チョコレート』を誤飲

ちょっとお手洗いに行った際に…

ちょっとお手洗いに行った際に食べかけのチョコレートのスナック菓子を食べてしまいました。数分とはいえ、手の届かないところに移動させておくべきだったと後悔しました。
幸いだったのはチョコレート単体ではなくチョコを使用したお菓子で、純度が高くなかったことでした。ただ、誤飲してから30分経過してから病院を受診したため、嘔吐させる方法ではなく、腸で吸収されるのを防ぐために吸着剤を処方していただき、何とか体調の変化もなく今も元気ですが、吸着剤の影響で数日は便が黒っぽくなりました。
トイプードルはジャンプ力もあり、色々なところに飛び乗れて届いてしまうので、誤飲を防ぐための物の置き場所を考えるのが今でも大変です。
頭もいいので、最近はバッグのファスナーの開け方を覚えてしまい、外出中にバッグの中に入っていたお菓子を食べられてしまいました。幸い体調を崩したりはしませんでしたが、今後バッグの置き場所も考えなければなと反省しました。

ミニチュア・ブルテリア 1歳未満

『ベッドやぬいぐるみの綿』を誤飲

先住犬を誤飲が原因で1歳2ヶ月で亡くしました…

先住犬を誤飲が原因で1歳2ヶ月で亡くしました。
1年前の今日が命日だった為、アンケートに答えたいと思い記載させていただきます。
うちの子はベッドの綿を誤飲してしまいました。亡くなる1週間半ほどから元気がなくなり、ご飯も食べれませんでした。色々な病院へ行きましたが原因不明で、レントゲンにも映らず、血液検査も異常なしでした。お腹の中を見るために手術を予定しておりましたが、手術の前日に亡くなりました。亡くなってすぐ病院へ行き、先生からお腹の中を調べますかと聞かれた為お願いしました。
胃の中に綿がつまっており、腸は充血し穴が空いてしまっていたと聞きました。本当に本当に、後悔しました。現在先住犬と同じ犬種の子を迎えており、気をつけて生活をしております。病院に行っても分からない、レントゲンに映らない恐怖はとても苦しい毎日でした。
同じような思いをされないように皆様にお伝え出来ればと思いアンケートに答えさせていただきました。

トイ・プードル 1歳未満

『麻のヒモ』を誤飲

お盆で動物病院がほとんど空いてなく…

お盆で動物病院がほとんど空いてなく、受付終了まであと少しでした。開腹手術だけは避けたいと思いながらやっと病院が見つかり、『何分で来れますか?すぐに連れて来て下さい!!一刻を争います』と言われ、連れて行くも患者さんが多く、パニックで泣きそうでした。
すぐに呼ばれ負担のないようにやってみますと言うことで長い事処置を待ちました。看護師さんが黄色い液の中に入った紐を持ってこられ、『長い紐ですね、よく頑張りましたよ』と言われほっとしてその場で泣き、診察室に呼ばれ行ってみるとグッタリしていました。うちの子になって4ヶ月、0歳8カ月の初めての誤飲でした。

チワワ 8歳

『ぬいぐるみの中綿や毛糸のおもちゃ』を誤飲

綿の入ったぬいぐるみや…

綿の入ったぬいぐるみや、毛糸で編まれたおもちゃを好んで遊んでましたが、ある日、噛みちぎっていました。
食べてるとは思わずに放置していた所、数日してご飯を食べない、あまり動かない状態に。少し様子をと見ていましたが2.3日して寝たきりになり救急で受診。そこで、緊急手術をしなければ、1.2日後には命は無いです。覚悟をしてくださいとの話しにて即入院、開腹手術。1週間程の入院と、40万程の手術費用がかかりました。
お腹から手のひらいっぱいになるほどの毛糸と綿が出てきました。
気に入っているからといって遊ばせたことを後悔しました。おもちゃ選びは慎重になりました。

シベリアン・ハスキー 1歳未満

『おもちゃのヒモ』を誤飲

大型犬は口も大きいので誤飲誤食で亡くなるケースが多い…

大型犬は口も大きいので誤飲誤食で亡くなるケースが多いと聞いていましたが、まさか!という物を食べてしまうので驚きました。
生後6ヶ月、いつも遊んでる犬用の紐が、1人で遊んでいるうちにほどけてしまったようで一本飲み込んでしまいました。誤飲して40分後にかかりつけ病院へ着き、レントゲンを撮った後、催吐のための注射をして、すぐに吐き出しました。
その後フラフラしてバタッと倒れたり、嘔吐しておりましたが、その日の夜には天真爛漫な普段の様子に戻っていました。人間の赤ちゃん同様、少し目を離した時に、まさか!という物を食べてしまうので、「出して!離して!」が100%出来るようしつけ教室に通うことにしました。

チワワ 1歳

『人の薬』を誤飲

飼い主の抗不安薬を誤飲して…

飼い主の抗不安薬を誤飲してしまいました。それも、飼い主が普段飲む量の2倍です。
携帯カバーのポケットに入れてあったのですが、目を離した隙に掘り出したようです。糖衣錠だったのでお菓子感覚で食べてしまったのだと思います。
気づいて15分経った頃からソワソワし出して物凄い勢いで部屋中を走り回り、どんどん興奮して止められなくなりました。その暴れようは普段の大人しい姿とはかけ離れていて、怖いくらいでした。やっと捕まえて病院へ連れて行き、薬を使って食べた物を吐かせました。その時の悲痛な叫び声が忘れられず、もっと気を付けるべきだったと反省しました。入院はせず帰宅しましたが、3日くらいは情緒不安定な様子でした。
それ以来、部屋には食べてはいけない物を置かないようにしています。

ポメラニアン 5歳

『ステロイド軟こう薬』を誤飲

2階で1人でお留守番をさせている間に…

2階で1人でお留守番をさせている間に起こりました。
1階で食事を摂っている20分ぐらいの間で、それまで吠えていたのが急におとなしくなったので不審に思って見てみると金属製のチューブに入った子ども用のステロイド軟膏を噛んでいました。
見つけた時、チューブは下半分がない状態だった為、すぐに病院に連れて行きました。病院でレントゲンを撮ったところ胃の中に細かい金属片が多数映ったため、催吐の処置がとられました。
それまで人間の食べ物に興味を示さず、誤飲や誤食もなく比較的おとなしくしていることが多かったため、まさか、薬を食べてしまうとは思いもよらず油断していました。その後はもう二度と人間の油断から、苦しい思いをさせることがないように、気をつけて生活しています。

トイ・プードル 1歳未満

『洗濯バサミ』を誤飲

ケージの天井の柵が無く、洗濯バサミで毛布を留めて…

ケージの天井の柵が無く、洗濯バサミで毛布を留めていました。留守番中に、あらゆる所から毛布を引っ張ってしまい、留めていた毛布と洗濯バサミがケージ内にたわんでしまい、毛布に付いていた洗濯バサミを噛み砕きながら食べてしまいました。
長時間のお留守番をする環境ならば、子犬でも初めから天井の柵はあった方が良いと思いました。その後すぐに設置しました。

柴犬 1歳未満

『磁石』を誤飲

出かける準備をしている間に…

出かける準備をしている間に、床にスマホを置いていたことを思い出し部屋に戻ると、スマホカバーに内蔵されていた、磁石を噛みちぎって食べていました。
緊急で動物病院に連れて行き吐き出させようと試みたものの出てこず、レントゲン・内視鏡手術で除去しました。料金は11万円と高額でした。
それからは柔らかいものや独特な感触のものはワンちゃんの手の届く範囲から遠ざけています。あの時気付けなければ死んでいたかも知れないと今でも反省をしています。

みんなで防ごう異物誤飲!

【調査概要】

◎調査対象:犬飼育者
◎調査人数:男女5121名

◎調査期間:2025年5月22日~6月5日
◎調査方法:インターネットによるアンケート(複数回答可)を実施